>>> 使い古したビクターHR−X3SPT |
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リモコンも長年使ってるとボタンの隙間からゴミが入りタッチ感や作動レスポンスが悪くなります。ちょっと面倒ですが分解して掃除をしてやれば新品状態の性能を取り戻すことができます。とくにゴム製のボタン部分にゴミやほこりが貯まりやすく、指で押さえたときに戻りづらくなったり、強く押さないと作動しなくなったりします。このゴム部分を綺麗にしてやればOKです。それから、リモコンのレスポンスはよくありません。少し角度が悪いとデッキへ信号が伝わりません。 |
HR−X3SPTの具体的画質は |
X3SPTの具体的な画質は、編集マスターには不向きですが、エアチェックしたもやダビング編集の受けなら十分高画質を満喫することができるでしょう。最新のTBC搭載機種に比べると色ノイズや色むら、絶対的なSNは多少不利になりますが、決して悪いところだけではありません。デジタル補正が少ない分動きに対しての不自然さ、残像や色の流れが極めて少なくてすみます。S−VHS標準での自己録生は、オリジナルに比べてコントラストをしっかり出して輪郭を力強く描くタイプです。色も幾分か乗せ気味で、やや赤に傾いているがカラフルで見方によっては好意的です。 X3SPTの3倍モードですが、これが結構高画質なんです。以外だなと思われるかも知れませんが本機には3倍モード専用に通常の26ミクロンのフェライトヘッドと同時にW−VHSに使われているセンダスト19ミクロンのメタル系ヘッドを搭載しています。その恩恵を受けて、エッジノイズが発生せず極めて良質な映像が楽しめます。標準に比べて色乗りが多少きつくなり解像度が、ほんの少し後退しますが輝度、色共にノイズ感がなく十分実用に耐えます。下手すると当時の安物S−VHS標準より高画質ではないでしょうか。とくにビクターのリミテッドで記録すると、これが3倍かと思うほど3倍らしくない画質です。S3倍はW5より優秀と言えます。 ドロップアウトによる黒引きノイズが目立つ時が多少多いのが欠点。原因は分からないのですが黒引きノイズが良く出ます。W5のS−VHSモードでは、ほとんど無い現象ですね。Xシリーズの宿命なのか一番気になるところですね。具体的にはこんな感じです大きいノイズが入ったときには、かなりブルーになります X3SPTの再生画像は、TBCと3次元スーパーカラーが無いため最新のデッキに比べると色ノイズと色ムラが、どうしても目立ち気味になります。とくにアニメを記録したときに、その違いが分かり原色に乗る色ムラは、よく目立ちますが色をカラフルに見せる方向にありますから違った意味でアニメ向きとも捉えることもできます。見る方によってはX3の方がX5,X7より好感が持てると答える方もいるでしょう。 |
![]() X3SPTのVHS画像は、力強いですが強調感がなくソフト指向です。もう少し輪郭を際立たしてほしい気がします。水平解像度は230本程度で、限界までは伸びていないようですね。 |
使い勝手は良いのですが、このデッキは故障が多い。3回も壊れました。極めつけはコンセントを入れても、電源が入らないという症状が出たときは、かなり憤りを感じました。まあ、ビデオデッキですから、使っていくうちに走行系のトラブルやヘッドの摩耗は避けられないのは当然ですが、安定した回路やスイッチ類、チューナーが2年や3年で故障するのは問題である。どんな安物テレビでも5年や6年は使えると思います。なのに定価20マン近くすもるデッキがわずか3年で電源すら入らなくなるトラブルは深刻である。ビクターデッキは高性能だが壊れやすいのが痛い。 |