No.40
1975~1976年頃
「いい音があれば、3000マイルもそう遠くない。パイオニア、プロジェクト7」
と、こんなナレーションで締めくくるCMがありました。
アメリカ(または広大な海外の風景)を、巨大なコンテナトレーラーが走ります。
そのトレーラーのコンテナの側面がパカッと開くと、
中は絨毯やソファが置かれた完璧にデザインされた「大人のオーディオルーム」になっており、
そこに「PROJECT 7」などのシステムコンポが鎮座していました。
「移動するリスニングルーム」という、男のロマンを凝縮したような圧倒的なスケールの映像でした。
「PROJECT 7」をはじめとする初代プロジェクトシリーズには、
まさにその通りの「大型トレーラー(移動式リスニングルーム)のCM」が存在しました。
この「大型トレーラーの荷台(コンテナ部分)を丸ごと贅沢なオーディオルーム(部屋)に改造し、
コンポを載せて旅をする」という、当時のオーディオファンを熱狂させたシリーズCMで
流れていた外国人の曲は、マイク・セガ(Mike Segar)が歌う「歌う旅人(原題:Singing Traveler)」です。
楽曲について: 渋くカントリー調でアコースティックな、
外国人男性の優しい歌声が流れていました。
この曲は、のちにパイオニアのノベルティ(非売品)レコードとして「PROJECT 7」の購入特典などにもなりました。
マイク・セガ(Mike Segar)の「歌う旅人(Singing Traveler)」ですが、
残念ながらCD化はされておらず、音楽配信サイトでのデジタル配信も行われていません。
この曲は、1975年当時にパイオニアがCMの話題性に合わせて制作した
プロモーション用の非売品ソノシート(またはEPレコード)としてのみ存在する、
非常に貴重な音源となっています。そのため、一般のCDショップや音楽チャートなどには流通しませんでした。
CMのセリフと世界観
広大で終わりのないアメリカのフリーウェイを、夕暮れや夜明けの光の中で走る大型トレーラー。
その贅沢なコンテナ移動室の中で、マイク・セガの素朴で哀愁ある歌声(歌う旅人)とともに、このナレーションが静かに重なりました。
• 「3000マイル(約4800km)」という数字は、アメリカ大陸をちょうど東海岸から西海岸まで横断する距離に相当します。
• 「これほど気の遠くなるような長い旅であっても、トレーラーの部屋に『PROJECT 7』の素晴らしい音が流れていれば、
ちっとも退屈しないし、遠くなんて感じない」という、オーディオが持つ豊かさとロマンを表現した傑作コピーでした。
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